生活習慣病とは
(カスタマイズした治療を提供することに努めています。)
不摂生とされる生活習慣を長期間に渡って続けていることがきっかけとなって発症する病気を総称して生活習慣病と言います。この不摂生とは、過食や偏食といった食生活、慢性的な運動不足、多量の飲酒や喫煙、過剰なストレスといったことが挙げられます。代表的な生活習慣病としては、高血圧、慢性腎臓病、脂質異常症、糖尿病などがあります。
生活習慣は個々の患者さんによって様々なので、当クリニックではカスタマイズした治療を提供することに努めています。
なお、これら生活習慣病というのは、発症しても自覚症状が出にくいといった特徴があります。そのため気づきにくく、病状を進行させてしまうことが多いです。この場合、動脈硬化を促進させ、血管が肥厚化し、内部は脆弱化していきます。それでも放置が続けば、血管内部の血流が悪化、あるいは詰まるなどすれば、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)など重篤な合併症を発症させるリスクも高くなり、生命に影響してしまうこともあります。
また、生活習慣病が大腸がんや認知症のリスクであることが明らかになってきました。
健診で異常を指摘された方は、どうぞ放置しないで医療機関に受診ください。
このような状態にならないためには、日頃から定期的に健診を受けることが大切です。その結果、生活習慣病に関連する項目(血圧、血糖値、コレステロール値、尿酸値
等)の数値に異常があれば、無症状であっても医療機関を受診されるようにして下さい。また、日頃の生活習慣を改めていくことも重要で、まだ生活習慣病に罹患してい方であれば予防になりますし、罹患した方であれば治療につながっていきます。
当クリニックでは、生活習慣病の治療はもちろん、生活習慣を改善する指導やアドバイス等も行っています。詳細につきましては、お気軽にご相談下さい。
私たちの治療方針の一部はタニタマガジンに記載されています。生活習慣の改善にご利用ください。
- https://www.tanita.co.jp/qr/299/
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- https://www.tanita.co.jp/qr/300/
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- https://www.tanita.co.jp/qr/302/
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主な生活習慣病
高血圧
(収縮期血圧が130mmHg以上で高血圧に注意を払ってください。)
血圧が基準とされる数値よりも慢性的に高い状態が続いていると高血圧と診断されます。具体的には、外来時の血圧測定で、収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上、あるいは拡張期血圧が90 mmHg以上の場合としています(個々の患者さんのリスクは異なるので収縮期血圧が130mmHg以上で高血圧に注意を払ってください)。原因の大半は、本態性高血圧といわれています。これは、原因が特定できない高血圧といわれますが、遺伝的要因と日頃の生活習慣が関係していると考えられています。
一方、15%の方はホルモンの異常などが高血圧の原因であるにもかかわらず、本態性高血圧として治療されていることも少なくありません。私たちのクリニックでは個々の患者さんの状態に合わせて最適な治療を提供するように努めたいとおもっています。
高血圧も自覚症状がなく、放置しやすいです。ただその間も血管は損傷し続け、動脈硬化を促進させます。それでも無治療が続けば、脳血管障害(脳梗塞、脳出血
等)、心臓病(心筋梗塞、心不全)、腎臓病(腎硬化症、腎不全)など重度な合併症を引き起こすこともあります。個々の患者さんに沿った治療を行います。
糖尿病
(早朝空腹時血糖値が126mg/dL以上、HbA1cの数値:6.5%以上で必ず受診を。)
糖尿病は多くの合併症を引き起こす恐ろしい病気ですが、新しい薬剤の登場で糖尿病の進展抑制が可能になってきました。それにもかかわらず、50台の男性で健康診断で糖尿病と診断されて、医療機関を受診される方は50%に過ぎません。早朝空腹時血糖値が126mg/dL以上、HbA1cの数値:6.5%以上で必ず医療機関を受診してください。
糖尿病は、インスリンというホルモンの不足や作用低下が原因で、血糖値の上昇を抑える働き(耐糖能)が低下してしまうため、高血糖が慢性的に続く病気です。
糖尿病には1型と2型があります。1型は、自己免疫疾患などが原因でインスリン分泌細胞が破壊されるもので、インスリンの自己注射が必要です。一方で、2型は、遺伝的要因に過食や運動不足などの生活習慣が重なって発症します。糖尿病の多くは、この2型です。そのほかに、他の病気や薬によるものや、妊娠糖尿病があります。
自覚症状が出にくいですが放置が続けば、血管障害を引き起こします。初期には症状がほとんどありませんが、進行すると動脈硬化が進み、脳卒中や虚血性心疾患になりやすくなります。また3大合併症として、網膜症、腎症、神経障害があり、失明や透析につながる病気でもあります。これらは、細小血管での合併症(糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害)です。太い血管の合併症では動脈硬化を引き起こし、脳血管障害(脳梗塞、脳出血
等)や虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)などの発症リスクが高くなります。早期に診断し、適切な治療を行うことで、合併症の確率を下げられる病気です。
糖尿病治療は最近大きな進歩をしており、一般内科医の領域を超えている治療もあります。当クリニックでは、慈恵医大から糖尿病の専門医を招き、診療にあたっています。
脂質異常症
(悪玉コレステロール140mg/dL以上、低HDLコレステロール40mg/dL未満、トリグリセライド150mg/dL以上で脂質代謝異常です。)
血液中の脂質のうち、LDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪(トリグリセリド)の数値が基準値よりも高い、もしくはHDL(善玉)コレステロールの数値が基準値よりも下回っていると判定されると脂質異常症と診断されます(悪玉コレステロール140mg/dL以上、低HDLコレステロール40mg/dL未満、トリグリセライド150mg/dL以上)。自覚症状がみられにくいので、放置を続ける患者さんが大半です。ただ何もしなければ、血管にLDLコレステロールが蓄積し、動脈硬化のスピードが早まります。これによって、脳血管障害(脳梗塞、脳出血
等)や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)など重篤な合併症を発症する可能性もあります。
逆に脳血管障害(脳梗塞、脳出血 等)や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)などのリスクが高い方は、脂質の基準値をより厳しく設定する必要があります。新しい治療薬も使えるようになり、オーダーメイド医療が必要な疾患と言えると思います。
慢性腎臓病
(蛋白尿とeGFRが60未満で診断されます。)
慢性腎臓病は、「尿の異常」もしくは「腎臓の機能が低下している状態」が3か月以上持続していることと定義されています。私たちの願いは慢性腎臓病の患者さんの腎臓を守り、慢性腎臓病に伴う合併症を減らすことです。
尿の異常とは、主に、尿検査で蛋白尿が検出されることをいいます。
腎臓の機能は、採血でCr(クレアチニン)およびeGFRを測定することでわかります。腎機能の低下している状態とは、eGFRが60未満であることをいいます。
慢性腎臓病は、腎機能が徐々に低下していき、将来的に透析が必要になる大きなリスクとなります。
また、慢性腎臓病は、動脈硬化を通常より早く進展させ、心臓病(狭心症や心筋梗塞)および脳卒中(脳梗塞や脳出血)を認知症を発症するリスクにもなります。
少しでも早めに発見し、腎機能をできる限り維持していくことが重要になります。
症状がでてからでは遅いのです。慢性腎臓病の新しい治療薬も使えるようになりました。是非、当クリニックの専門医にお尋ね下さい。私たちは日本腎臓学会でガイドラインおよび診療ガイド作成にリーダーとして携わりました。

高尿酸血症・痛風
(尿酸値が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症です。)
尿酸値が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症です。尿酸が高いだけでは、自覚症状はありませんが、進行していくと、結晶となった尿酸が関節・足先や耳たぶなどにたまります。そしてその部分に炎症が起こり、激痛の痛風発作が起こります。また腎臓にたまって結石ができると背中に痛みが生じ、尿管や膀胱に移行するとその部分で炎症を起こし、激痛を生じます。尿管で起こった場合は尿管結石、膀胱で起こった場合は膀胱結石といい、これらを合わせて尿路結石と言います。症状がない場合であっても、尿酸が高い状態が持続すると脳卒中、心臓病などの循環器病に至る場合もあります。尿酸値を下げるために尿中に尿酸を排泄させる薬を処方されることがありますが、尿管結石の患者さんでは、返って結石を生成してしまうこともありますので、個々の患者さんに合わせた治療法が必要となります。私たちは高尿酸血症・痛風の教科書を執筆しました。
骨粗鬆症
(骨塩定量検査で診断されます。)
当クリニックでは骨塩定量検査を実施し、皆さんの骨を守ることに努めたいと思っています。骨粗鬆症とは、骨の強度が低下してもろくなり、骨折しやすくなる病気です。骨の強度が低下する主な要因としては、主に女性ホルモンであるエストロゲンの欠乏、加齢、運動不足などの生活習慣が考えられます。日本では、なんと1000万人を超える人が骨粗鬆症を患っていると言われています。50歳以上の女性の場合4人に1人が骨粗鬆症です。しかし多くの人に自覚がなく、骨が折れるまで気付きにくいから厄介です。
骨折によって、生活の質が低下したり、日常生活に不自由が生じる場合もあります。
私たちは日本腎臓学会でガイドライン・骨粗鬆症のパートの作成責任者です。
肥満
(体格指数(BMI=体重[kg]/身長[m]2)25kg/m2以上で診断されます。)
肥満は体重が多い状態であり、日本では体格指数(BMI=体重[kg]/身長[m] 2)が25kg/m2以上の状態を指します。肥満に治療が必要な病気などが合併した状態を肥満症といいます。肥満だけでは治療の対象とはなりませんが、世界的に肥満と健康リスクとの関連は明らかで、特に虚血性心疾患に関しては、日本の研究でも一致して示されています[3]。しかし、これらの健康リスク増加の多くは、BMIが30kg/m2以上の人で強くみられています。私たちは患者さんの希望に応じて行動変容外来をご紹介します。
私たちのクリニックでは行動変容外来の手法を用いて減量のお手伝いを行います。
また、GLP-1受容体作動薬は元々は糖尿病の治療薬ですが、肥満症の治療薬として保険適応になりました。厚生労働省は、GLP-1受容体作動薬の乱用を防ぐ目的で、ウゴービの処方可能な医療機関の条件として、肥満症治療に関連する学会の専門医が常勤している教育研修施設(大学病院などの大規模な医療機関)、に限定しているため、一般的なクリニックでの処方は許可されておりません。
今後、治療ガイドラインが変更され、GLP-1受容体作動薬の処方条件が緩和されれば、もしかすると一般的な内科クリニックにおいてもウゴービを保険診療内で処方できるようになるかもしれません。